結いのき会員情報 2012/12/27
新刊「3.11以後を生きるヒント」のご案内
マツヤ書店・マツヤ書店ブックセンター
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、未曾有の規模であり、被災地では未だ復旧・復興のさなかにある。また原発事故の影響により、福島県から他の都道府県へと避難をし続けている方々も、数多く存在する。
今回の大地震では、数多くのボランティアが支援活動のために全国各地から被災地に駆けつけた。しかし震災直後、政府は自己完結的であり、プロフェッショナルなボランティアしか、被災地に入るべきではないという基本方針を継続してとったことから、阪神・淡路大震災の時と比較するとボランティア参加者の数は少なく、被災地域の規模からしても、ボランティアが足りないという状況が被災地各地で続いた。
一方で、このような規定された支援活動ではなく、民間が持てる技術とノウハウを活かして、個別性に配慮した形で支援を行う動きもみられた。独自のネットワークを駆使して救援・生活物資を調達し、行政の行き届かない地域に配布するという活動を行う団体もみられた。
このような型にはまらない支援活動を展開した団体やNPOなどの活動記録を綴った著書が、2012年11月に出版された。編著者は、国際開発や国際NGOなどの研究者としても有名な、三好亜矢子氏と生江明氏である。
タイトルは、『3.11以後を生きるヒント―普段着の市民による「支援の思考」―』であり、新評論から出版された(2,500円、税別)。本書の第5部では、「米沢に学ぶ」というタイトルがつけられ、このなかで「ボランティア山形」の活動が2章を割いて、米沢の地域性と歴史的背景に則した原発避難者への支援について1章が割かれ、詳述されている。
本書では、多数の震災支援に関わった団体の活動事例が取り上げられており、「小さいこと」「多様であること」「現場密着で丁寧であること」「対話であること」「夢があること」というキーワードを中心に内容がまとめられている。被災をした地域や人々が多様であるように、支援をする側も多様性を持って支援にあたることの重要性を説いている内容である。またマニュアルへの過度の信頼に対しても、強く警鐘を鳴らしている。
これから日本では、東日本大震災と同等規模の震災が発生するかもしれないと言われている。今回の東日本大震災で得た教訓を次に繋げるための示唆に溢れた内容となっている。是非、お近くの図書館などでご覧いただきたい一書である。
三好亜矢子・生江明編(2012)『3.11以後を生きるヒント−普段着の市民による「支縁の思考」−』新評論。
ご注文は
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